今日、昨年末に御仏壇の処分で問い合わせのあったお宅から、「お願いします。」との電話があり引き取りに行ってきました。ここ数年、こうした問い合わせや、実際引取に行った件数が増加しています。過疎化・少子高齢化が進む中、子供さんと同居する軒数は減少し、主を失った家は売却・賃貸・取り壊しされるか、空き家のままになっています。その際、御仏壇の引き取りの問い合わせがあるのですが、中には立派な造りで今これを製作すれば幾らかかるであろうかと思われる御仏壇もあります。特に、当店で製作納入させていただいた御仏壇に接した時はとても残念で悲しくなります。

 戦後の物資不足の際には、古い御仏壇の再利用というか少し手を加えて納品していたこともあるそうです。しかし、今現在ではこのようなことはほとんど行われていません。物があふれている時代というわけでもないのでしょうが、なかなか受け入れられません。引き取り→処分だけではなく、何か良い方法はないものかと思う今日この頃です。