今日、天皇陛下御在位三十年記念式典が執り行われるとの事で、これまでのご苦労と業績に想いを馳せ感謝の気持ちで見守りたいと思います。もう、三十年経ったのかと年月の経過の早さを感じるとともに、自分の歳も再認識させられます。日本の良き歴史と伝統・文化は後世まで継承しなければならないし、それが我々の務めかなと思います。私共の仕事はある意味、こうした事への一役を担う職業かも知れません。

 先日、あるお客様が家の新築の為、今あるお仏壇を取り敢えず当店で預かってほしいということでお伺いしました。このお仏壇をこのままお預かりして、新築後そのまま納入するのか、修復をして納入するのかということで、一応お見積りをしました。昨日、製作工場の方へご夫婦で来られて改めてお仏壇の今の状況を見ていただきました。お客様曰く、こんなにまじまじとお仏壇を見たのは初めてかも?との事で、「私の所感と対応」を記したものをお渡しし、ゆっくり説明いたしました。俗にいう「江州四尺三方開き」というお仏壇で、最近はこの大きさのお仏壇を目にすることはほとんどありません。正直、この大きさのお仏壇の修復は仕事の内容にもよりますがそれなりの金額もかかります。ご先祖さんが残されたお仏壇を守っていこうというお気持ちは、勿論お持ちなのですが、最終的にはご予算との相談になってくることと思います。後日お返事をいただくことになるでしょうが、当店もお気持ちに添えるべく頑張ります。吉報をお待ちしております。